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消えてしまった貴金属

気になっている点を二つほど取り上げます。

 

数日前からオックスフォードゴールドグループという名の貴金属投資会社の件が、アメリカで報道されています。

この会社は資金的に余裕がある高齢者を対象に貴金属を販売していました。

スキームとしては、クライアントが貴金属を購入するとこの会社は直接保管会社に貴金属を送り、保管会社はクライアントの貴金属を保管することになっていました。

購入した人は貴金属が安全に保管されていると思い込んでいたようです。

自宅に送ることもできるとしていたため、信用した人が多かったようです。

ところがクライアントのもとに保管会社からの通知があり、販売会社とは提携を解消した旨の通知が送られてきました。

保管会社に確認の電話をすると、「あなたの貴金属のことは知らないし保管もしていない」と答えたそうです。

販売会社に連絡を取ったものの、すでに事務所はもぬけの殻となっていたそうです。

恐らくそもそも貴金属の預け入れはしていなかったのでしょう。

多くの方が年金を引き出して、この会社に投資したため被害額はかなりの額に上るようです。

死ぬまでリタイヤできなくなるといった声が聞かれています。

 

貴金属とは言え、サードパーティーが関与する取引のリスクが表面がしたわけです。。

ここでの問題は販売会社から現物を保管所に直接送付するというスキームは、確認が難しいということです。

特に同じ会社が販売と保管の両方を運営している場合は、チェックがほぼ不可能です。

可能であれば、自分で現物を受け取り自分で保管することを検討すべきだと思います。

自己保管が難しく保管会社を利用する場合でも、購入会社と保管会社を別会社にして発送と受け取りを確認できるシステムが必要だと思います。

保管されているはずの貴金属が実はなかったという話はあちこちで耳にします。

 

あと一つ気になっていることがあります。

定期的にアンティークコインのことを聞かれますが、個人的にはお金の無駄だと思います。

貴金属はできるだけ信頼できる会社のもの、それもできればコインをスポット価格に近い価格で購入すべきだと思います。

アンティークは没収されないというのがウリですが、対費用効果が悪いのが特徴です。

それよりも予算の中でどれだけ多くの銀を入手できるのかを考えるべきだと思います

 

もう少しでアメリカの不動産は暴落の局面に入るようです。

貴金属で不動産を購入できるようになるという話をあちこちで聞きますが、本当にそうなるかどうか楽しみに待ちたいと思います。

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