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政府=サードパーティーリスク

貴金属投資家にとって見逃せない動きが、あちこちで起こっています。

それは恐らく貴金属を含むコモデティの輸出制限、あるいは鉱山の国有化につながる動きです。

 

しばらく前からメキシコ政府は国内で操業する外国企業に対して、採掘許可を更新しない方向性を暗に示してきました。

表向きは環境対策が不十分である、ということで、外国企業は法廷で許可の更新を求めて争ってきました。

メキシコは世界最大の銀産出国ですが、先月末に採掘を厳格化する18の法律が施行されたことが報道されています。

現在の大統領は就任以降、新たな採掘許可を一つも出しておらず、今回の法律で採掘期間が最長で30年に短縮されました。

新たな鉱山の採掘を始めるには、かなりの時間と費用がかかりますが、大幅短縮により仮に新たに鉱山を開発し採掘を始めたとしても、比較的短期間で採掘許可が切れることになります。

これ以外には外国企業は利益の5%を地元に還元することや、より厳しい環境基準に対応することを求めています。

これは銀採掘量が減少することを意味しています。

 

そして同様の動きは他の国でも起こっています。

ペルーはリチウム鉱山の国有化に乗り出しました。国を豊かにするための良い機会だとしています。

そしてチリもリチウム輸出の大幅な厳格化を行い世界第二位の産出量を誇る鉱山の国有化を行いました。

 

私も以前は鉱山の株式に投資していましたが、鉱山株には突然の法律の変更や国有化というリスクがあります。

今の時代、政府という存在が最大のサードパーティーリスクであることを覚えておきましょう。

経済が不安定になるにつれて、コモデティの国有化の動きは加速していくことは間違いないと思います。

何か大きな経済イベントが起こると、あちこちで一気に国有化が起こると思っていた方が良いと思います。

 

ところでメキシコは世界の銀産出量の25%占めています。

銀といえばほとんどが銅や亜鉛といった金属の副産物として産出されています。

なぜ副産物なのかというと価格が安く採掘コストと見合わないため、他の金属の採掘のおまけとして出できたものだけを製品にしているのです。

メキシコは価格を押し上げることを狙っているのでしょうか? 恐らくそうでしょう。

銀は供給量が需要に対して24%不足不足していると言われていますが、メキシコの今回の動きは銀不足に拍車をかけることだけは間違いありません。

 

ところで昨日、アメリカのツイッターでは、シルバースクイーズとパニックがトレンドになっていたようです。

経済危機によるパニックの本格化とシルバースクイーズの本格化は同時にやってくるのかもしれません。

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