主流メディアがついに銀の現物不足に関する報道を始めました。
ここ数十年間で最大の現物不足となる見通しだそうです。1.9億オンスが不足する見込みとのことで、過去には前例がない規模の不足が見込まれているそうです。
Silver heads for biggest deficit in decades, Silver Institute says
Silver deficit on global market to hit record high this year — experts
肝心のコメックスですが、先行きは短そうです。
バンクオブアメリカのリース契約満了が12/31までで、この日までにJPモルガンに返却する銀の量は393億オンスで、以前にハント兄弟が囲い込んだ量の10倍以上です。
現物がなくすべての返却は不可能だと見られています。
このまま行けば年末までの間に、不可抗力の宣言と閉鎖が見込まれると考える専門家もいます。
コメックスで現物を引き渡しを期待している投資家たちは、現物の代わりに現金での決済となるのかもしれません。
銀現物はバンクキラーだとか、金融機関にとってのアキレス腱だとよく言われますが、契約履行ができなくなる場合にバンクオブアメリカとJPモルガンがどうなるのかには注目したいと思います。
現物が無くなる時に、これまでに続いてきた価格操作が終わり、現物価格の高騰が始まるのでしょうか?
現在は世界の銀価格を決めるのはコメックスで、他には取引所はありません。
コメックスが閉鎖に追い込まれた後の価格設定の方法について、現在貴金属ブローカーたちは相談を始めているという話も聞きました。
長く続いた銀の価格操作もそろそろ終わりなのかもしれません。
ところでここ数日間で不動産の視察をしました。
いろいろと分かったことがありますので、あとから記事にしたいと思います。