オリンピックで日本のメダルラッシュが続いていますが、メダルにどれくらいの価値があるのかについて興味深い情報がありました。
金メダルは実は、金ではないようです。
中身は銀で、表面に金の被膜が張り付けられています。金メッキで、使われている金の量は6gです。
金メダルの重さは556gで、お金に換算すると$800ほどの価値しかないそうです。
もしすべてが金でできていたとすれば、$35000ほどの価値になりますが、残念ながらそうではありません。
過去のオリンピックでは、本物の金のメダルが授与されたこともありました。
1904年のセントルイスでの大会、そして1908年のロンドン大会では本物の金メダルが授与されましたが、大きさはもっと小さかったそうです。
今回のオリンピック委員会は9000ポンドの銀、67ポンドの金、6000ポンドの銅を用意しました。(1ポンド=31g)
どのようにこれだけの貴金属を調達したかというと、オリンピック委員会は2400を超えるドコモショップ等に、携帯電話のリサイクルボックスを設置しました。
そして約2年半をかけて、500万個をこえる携帯電話を回収し、それをリサイクルすることにより300万ドルを超える額の貴金属を回収しました。
ちなみに携帯電話には平均で、90mgの銀、36mgの金、6gの銅が使われているそうです。
これでオリンピックで金メダルを取った人が何を手にしているのかがよくわかると思います。もともとはゴミだったということです。
では銅メダルはどうかというと、もうここまでくるとあえて説明する必要もないかもしれません。
重さは500gで、90%が銅で10%が亜鉛です。銅の価値は1キロ=1000円しかありません。
選手たちは長い年月をかけて訓練し、人生をかけてメダルを争うわけですが、その報いは虚しいものですね。