数日前、共和党副大統領候補のJD ヴァンスがインタービューに答えました。
インタビューの中で、ヴァンスはFRBに関しては「ロン ポールの意見に同意している」と発言しました。
ロンポールは元議員で大統領選挙に出馬したこともある方です。
彼はFRBが悪の元凶だとして、FRB廃止論を唱え、"End the FED"(FRBは廃止しろ)という本を出版しました。
また議会では何度もグリーンスパンとバーナンキ元FRB議長を追い詰め、FRBの監査を求めていました。
インタビューの中で、ヴァンスはFRBはブラックロックのような巨大企業に利益をもたらしているとして非難しました。
アメリカ人が7%の金利で住宅ローンの借り入れをしているのに対し、ブラックロックは1.5%-2.5%で借りているため、非常に多くの住宅を保有することが可能になっている。
つまりFRBのせいで富の再分配が行われて、ブラックロックのにような大企業がアメリカの富の大半を手にすることになるという点を指摘したわけです。
ジェファソン大統領はアメリカ市民はこの国のオーナーであるとしたことを引用し、
もし「ブラックロックがすべての住宅を所有するようになり、(賃貸で住む人に対し)銃の住宅保管を禁じるとすれば、アメリカ憲法修正第二条に違反することになる。」
また「我々の住宅に住む人は、特定の政治家候補を支持する看板を庭に立ててはならない」と言い出すのであれば、アメリカ憲法修正第一条に違反することになる、と発言しました。
アメリカ市民であることと、アメリカの自由の概念とは非常に深い関係があります。
「もしアメリカ人すべてが自宅を持たずに賃貸住宅に住むことになれば、このすべてを破壊することになります」と述べました。
要するに、JDブァンスは"FRB廃止論"をぶち上げたことになりますし、名指しでブラックロックをヤリ玉に挙げたことは注目に値します。
もちろんこれは住宅の話だけでなく、FRBは小規模商店を破壊すると同時に大企業だけが拡大を続ける原因となってきました。
一般人からサイフォンのように富を吸い上げて、トップ1-2%の人だけを富ませることは、中央銀行創設の主な目的です。
トランプ大統領は当初、チップと残業代に課税しないと言っていましたが、最近は所得税を完全に廃止すると言い出しました。
大統領選直前まで来て、本丸に切り込む素振りが見え始めました。
トランプ大統領はこれまでの言動からFRBのパペットではないかという根強い疑惑がありますが、ただの疑惑であってほしいと願っています。
FRB廃止を匂わせたことで、大統領選挙の工作も過激化しそうですね。
ロン ポールとJDヴァンスの対談もありそうなので、さらに踏み込んだ会話が聞かれると思われます。
ところでイーロン・マスクは年間2兆ドルの政府経費削減を提案していますが、ロンポールのその案に賛成したうえで、
政府予算の大半が軍産複合体と医療産業に回っていることを指摘し、またFRBの廃止を求めました。
それに対し、イーロンマスクはやらなければならないと回答しました。
FRB廃止が射程距離に入り始めたのかもしれませんね。