FOMCと日銀会合が終わり、双方とも0.25%の利上げという結果となりました。
これに先立ちECBも0.25%の利上げをしていますので、当面は円キャリートレードの継続という結果です。
今回はリセットが行われるとの観測がありましたが、蓋を開けてみれば当面は先送りとなりました。
トランプ大統領は利下げを求めていました。
なぜリセットに踏み切らなかったのかを推測するうえで、カギになるのがクラリティ法案の行方です。
直前にアメリカ議会ではクラリティ法案が否決されました。
トランプ政権は外堀を埋めるため、CFTCとSECの法的な権限の内部で暗号通貨の法制度を整える作業に乗り出しています。
クラリティ法案の審議は来月に継続されることになります。
ホワイトハウス、クラリティ法案を土壇場で救うため、主要な暗号資産倫理規則に合意
なぜクラリティ法案を巡り紛糾しているかという点ですが、法案が可決されれば金融機関以外のステーブルコイン事業者にはドルベースのステーブルコインをリリースする権限が付与されることとなり、既存の金融機関にとっては権益を失う結果となります。
試算によると影響を受けるアメリカにおける株式、債券、デリバティブ等の総額は500兆ドルほどとなりますが、それらの決済手段として採用されるのがステーブルコインということになります。
取引の対象となるのは、金と銀も含まれます。
アメリカ政府にとってはステーブルコインのリリースにより、米国債を売る販路が増える結果となります。
法案が成立すれは、米財務省はFRBを経由せずに直接ドルを発行するようになります。
ここでのもう一つの焦点は、世界には天文学的な額のドルが流通していますが、それに加えてドルステーブルコインが流通することになります。
つまりインフレが一気に加速すると同時に、既存のドルの購買力が一気に弱まる結果となることが予測されます。
ちなみに現在流通している米ドルの40%はパンデミック以降に発行されたもので、インフレが強まっていることも忘れてはいけません。
ドルの購買力が棄損されることについてですが、現在アメリカ政府の債務が40兆ドルを超え、急速に増えていることが話題となっています。
ドルステーブルコインがリリースされると、トークン化された資産の決済のために少ない場合だと10兆ドル、そして最大200兆ドルものドルを発行する結果となると考えられています。
つまりアメリカ政府の債務が、少なくとも50兆ドルから最大240兆ドルにまで膨らむ可能性があるということで、文字通りドルのハイパーインフレが発生します。
当然、ドルの購買力は下落しインフレは一気に進行することになります。
ドルステーブルコインの登場により金融機関の資金と試算が流出しステーブルコインに向かう、つまり事実上のバンクランとなる懸念も指摘されています。
要約するとこういうことです。
クラリティ法案が可決されると、既存のドルの購買力が棄損されると同時にFRBが弱体化する。
また金融機関のはしごが半分外される結果となる。
このような懸念から、金融ロビー団体を中心に反対勢力が水面下で暗躍していることになります。
そしてクラリティ法案は金融システムの根幹を入れ替え、FRBの廃止、大規模金融機関の弱体化、財務省ドルのリリースを同時にやってのけるための法案ということになります。
今後はシステムを崩壊後にクラリティ法案を成立させるのか、それとも法案成立が先となるのかが焦点となりそうです。
以上のことを踏まえると最近の動きが理解できます。
例えば、先日、アメリカの債務が40兆ドルを突破したことに関するコメントを求められたベセント長官は「40兆ドルは大したことはない」という趣旨の発言をした後、「成長することで債務問題を克服する」と述べています。
またトランプ大統領は共和党が中間選挙に勝利すれば、アメリカ国民に$5,000ずつ配ると約束しました。
また、ステーブルコインのテザーは金だけでなく銀現物も大量に購入していることが報じられています。
投資金額は1500億ドルと報告されています。
こうした動きはすべて、クラリティ法案を巡るものだと理解すべきです。

全く別の話ですが、短くお知らせしたい情報を最後に書きます。
マーティンアームストロングが開発したAIのソクラテスによると、10/5の週にはイギリス、ロシアとヨーロッパではパニックのサイクルに突入すると予測しています。
またイスラエルでは10/5に方向転換が起こり、10/19の週にはパニックに突入するとしています。
10/5の週には、ロシアとの全面戦争を正当化するための偽旗事件が発生する可能性があります。
また同じ週にネタニヤフが選挙の敗北が濃厚だと考えて、戦争に踏み切る可能性を指摘しています。
ネタニヤフが戦争に踏み切るとすれば10/5日前後の可能性もありますが、AIは10/19の可能性を強く示唆しています。
来月は戦争激化の月となりそうです。
ではまた。
