英語には"Hidden in plain sight"という表現があります。
これは「日常の光景の中に隠されている」という意味ですが、「当たり前すぎて見逃してしまいがちで、逆に見つけにくい」という意味もあります。
世界の支配者層たちは、必ずと言っていいほど計画を事前に告知することで知られています。
そして起きていることに偶然はなく、現在のシステムを破壊するための作業は着々と進められています。
数日前に、ロイターが注目すべきある報道を行いました。例のごとく分かりにくい報道ですが、超重要です。
タイトルは「米国債務ヘッジの保険の混乱により料金が上昇」となっています。
Policy uncertainty fuels rise in U.S. government debt hedging
経済のことに疎い人にとっては分かりにくい記事ですが、内容を簡単に説明すると米国債に掛けられているCDS(デフォルトの際の保険)のスプレッドが上昇しているという内容です。
これはどういうことかというと、世界で最も安全な資産と見なされている米国債には保険が掛けられているわけですが、保険金が高騰しています。
記事によると短期国債だけではなく、長期国債のスプレッドも上昇しているとしています。
何が言いたいかというと、米国債のデフォルトリスクが高まっているので、保険金が高騰していると言いたいわけです。
CDS(クレジットデフォルトスワップ)をご存じない方は、下のリンクをご覧ください。
この記事はさらに踏み込んで、以下のようなコメントも掲載しています。
「バークレーのアナリストによると、アメリカ政府が債務の支払い不能に陥るいわゆる"Xデー"は、8月下旬か9月上旬になると思われる。
しかし経済の減速により財務省の保有現金が急速に減る場合、その日付は早まる可能性がある。」
このようにすでに事前に警告を与えています。この警告に気づくかどうかはあなた次第というわけです。
記事はこれ以上のことには踏み込んでいませんが、これが何を意味するのかは想像に難くありません。
まず米国デフォルトの際の保険を発行している金融機関はどこかというと、記事に登場するバークレーだけではありません。
JPM、ゴールドマンサックス、シティ、ドイツ銀行などが良く知られています。
これらの金融機関はリスクを取って保険商品を販売し、保険金を受け取り続けている訳ですが、それは米国債は100%安全だと信じられているためです。
デフォルトの際に起こると考えられているのは以下となります。
- 巨額のCDSの保険金支払い義務が突然発生します。
- 金融機関は巨額の含み損を抱えることになるため、資金調達のために債権、株、不動産その他の資産の投げ売りを行います。
- 深刻な流動性の危機が発生します。金融機関同士のオーバーナイト融資は停止します。
- カウンターパーティーリスクの表面化。一つの金融機関の破綻をきっかけに連鎖倒産が一気に引き起こされ、デリバティブは大崩壊します。
- 中央銀行の緊急介入。中央銀行は完全崩壊を防止するために上限なしの資金注入を行うのと同時に、解決策としての新システムの導入を行います。
- 世界規模のデリバティブの大爆発。ほとんどのCDSは他のデリバティブのリンクされているため、何京ドルものデリバティブが崩壊します。
以上のことは、過去に何度も触れてきたクレジットフリーズのことで、預金や年金は消え、企業のほとんどは倒産し、政府は機能不全に陥ります。
スーパーから物は姿を消し、治安は一気に悪化し、人々は生き残るために略奪行為を行うようになります。
うまくいかないと思いますが、人々が困り果てるタイミングで、解決策としての新システム提示する計画であることを忘れてはなりません。
グレートティキング計画が進んでいることを改めて思い知らせる記事だと思います。