ウォーレン バフェットは銀好きで有名でした。
一度はシルバースクイーズを仕掛けて、政府から弾圧されて全てを手放した過去があります。
大量に買い占めた銀は司法取引の条件として没収されて、現在のSLVとして使われることになりました。
バフェット本人は金のことをペットロック(石の玩具)と呼び、あまり好きではないと公言したことがあります。
とは言え、実際には金鉱山会社のバリックゴールドの株式を大量に保有しており、額面通りに理解すべきではないと思われます。
バフェットの父親のハワード バフェットはネブラスカ州選出の国会議員でした。
彼は「人類の自由は引き換え可能なお金である金に係っている」と主張した金本位制回帰論者でした。
彼は「アメリカで自由が生き残るためには、正貨を復活させなければならない。我々が直面している問題の中で、これ以上に重要な問題は存在しない。
人が自由を取り戻すためには、労働の対価として金を受け取れるようにしなければならない」と主張し、金本位制への回帰を求めていました。
果たして若き日のウォーレン バフェットは父親の理念を受け継いだのでしょうか?
父親のことを非常に尊敬していたようです。
御年94歳になるバフェットは、ここ最近バンクオブアメリカの株式を大量売却していることが報じられています。
保有割合が10%を下回るとSECへの報告義務が軽減されるようですが、現在は9.88%にまで下落しています。
バンクオブアメリカと言えば、JPMが銀の価格操作で有罪判決を受けた後に価格操作を引き継いだ金融機関です。
バンクオブアメリカとJPMの間では、銀現物のリース契約が結ばれているようです。
資金難に苦しんでいるバンクオブアメリカに対し、処分した株式で得た資金を供給して延命に協力する代わりに銀現物を受け取る契約内容となっていると噂されています。
記事ではバフェットがバンクオブアメリカの株式を急速に売却していることを知り上げていますが、6/15以降の大量売却のチャートも掲載されています。
比較していただきたいのが、下のここ最近の銀価格のチャートです。
株式売却のタイミングと銀価格の上昇に非常な相関関係がみられるのは、偶然ではないでしょうね。
バンクオブアメリカはJPMから銀現物100億オンスのリース契約を結んでいるようですが、バフェットが現在保有している株式総額は約3400億ドルです。
銀価格を1オンス$33-34と見積もるとすると、バフェットはJPMからのリース銀現物全てを受け取る権利を持っているように見えます。
もちろんすべてを確保することは難しいと思いますが、確保した大量の銀現物をバフェットはどうするつもりなのでしょうか?
父親の理想をかなえるため、新たなアメリカ経済の礎となる新通貨として提供するつもりなのでしょうか?
そうだとすれば亡き父の夢を受け継ぎ、その夢を実現させるために人生最後の大勝負に出でいると言えるのでしょう。
同時に人類を奴隷状態にしてきた金融システムを破壊するために、バンクオブアメリカとJPモルガンを奈落の底に突き落とそうとしているのかもしれません。
バンクオブアメリカとJPMが破綻すれば、世界の経済システムは完全に破壊されます。
アメリカ債務時計によると銀デリバティブのレバレッジは408倍に到達しています。
バフェットは金融機関が逃げられない仕方でディールを組み、自らが「経済の大量破壊兵器」と呼んだデリバティブの引き金を引いている最中のように見えます。
昨晩銀価格は高騰し、防衛ラインと言われていた$32.50を軽々と突破し$33.70を超えました。ショート勢は巨額の損失を被っているころです。
来週にショート勢が死力を尽くして価格を押し下げてくる可能性もありますし、何が起こっても不思議ではない事態になりつつあります。
ただ中国、インドとロシアもシルバースクイーズをしているので、現物の完全枯渇も非常に近そうです。
エンドゲームも最終段階ということなのでしょう。
ところで、日本在住の人は銀のバーを買われている人が大半だと思います。
過去にも書きましたが、銀の基本はサイズの小さなコインを買うことが重要です。
1-10オンスが中心になると思いますが、可能であれば1/10オンス、1/4オンス、1/2オンスも購入するべきだと思います。
経済崩壊後の社会の中で、サイズか大きい銀インゴットでの取引は非常に困難です。
小さければ小さいほど良いのですが、残念ながら日本では入手がやや困難で買えたとしても海外と比べてかなり割高です。
これまではあまり言ったことはありませんでしたが、崩壊後の世界ではバーよりもコインの方がかなり割高になるはずです。
ですから可能であればコインを、それも小さいサイズのコインをできるだけ多く購入することが重要です。
海外のディーラーに日本では10キロとか30キロのインゴットが普通に売られていると話すと「いったいどうやって取引するんだ」と笑われてしまいました。
現時点では買い取りは問題ないのでしょうが、崩壊後では大問題になります。