気になったことを取り上げたいと思います。
昨日の株価上昇で一安心している人もいるかと思いますが、そういう簡単な話ではありません。
ここ数日の乱高下で日本の金融機関はいよいよ最後の瀬戸際まで追い込まれた感があります。
キャリートレードで被害を受けているのはゆうちょや農林中金だけではなく、ほぼすべての金融機関がやられています。
つい先ほどWSJが昨日の株価の上昇にもかかわらず、日本の金融機関の株式だけは上がらなかった点を記事にしています。
資本をかなりの程度失ったことになります。
日本の金融機関はキャリートレードで米国債に投資したため巨額の損失を出したため、米国債を売らざるを得ない状況に追い込まれています。
ここでの問題は米国債を処分した後のバランスシートには米ドルが残るという点です。
米国債を保有しているうちは利払いがありますが、ドルを持っていても利益は出ません。
そこで何をするかというと米国債以上の利回りがあるところに、資金を投入するしか選択肢はありません。
選択肢はCLOしかありません。CLOというのはデリバティブで、高利回りのジャンク社債のことです。
つまり日本の金融機関は軒並み瀬戸際まで追い込まれたということになります。
昨日の株価上昇ではリスクが下がったのではなく、金融システムリスクがさらに上がりました。
昨日あたりからFRBの緊急利下げを求める声があちこちから上がっており、0.75%-1.5%の大幅利下げを予想する声が増えています。
キャリートレードで重傷を負っている日本の金融機関にとってFRBによる緊急利下げは、最後の一撃となる可能性があります。
昨日の財務省、金融相、日銀の緊急会議が開催されましたが、会合の中身は何となく想像がつくのではないでしょうか?
明るい話題もあります。
2日前にトランプ大統領がトゥルースソーシャルでこの投稿をしました。
「来年の今頃には、アメリカの国境は強固に封鎖され、安全に守られることになる。
インフレは完全に収束する方向に向かうことになる。楽観的な見方が広がることになるだろう。
人種、宗教、肌の色や信条に関わりなく国民の間でアメリカンドリームは再び栄えることになる。
法と政治が我々の国全体を支配することとなり、自由が復活することになる。
自由の炎は明るく輝くことになるだろう。
我が国の歴史上最悪の政権であったジョーバイデンとカマラハリスは、過去の記憶として消え去っていくことになる。
そして私が47代アメリカ大統領となる時、我々の国の忘れられた男と女を含むサイレントマジョリティーがアメリカの壮大な未来を形作ることになるだろう。
なぜなら我々はアメリカ人だからだ、そして共に11/5をアメリカの歴史の中で最も重要な日であることを示すことになるだろう」
来年の今頃には、アメリカでは事態が大きく変わることになるという明るい見通しが示されました。
インフレが収束するという言葉は、新たな通貨の導入を暗示させるものです。
やはりシステム崩壊後に急回復するのはアメリカということなのでしょうね。