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「銀は新たな金」なのか?

私は今、アメリカに来ています。

最近は違う街に来る度に、コインショップに立ち寄って立ち話をして、少しだけコインを買うようにしています。

私が買うのジャンクシルバーの10セントコインばかりです。

1965年より前の古いコインですり減っているものが多いので、その中から状態が良いものだけを選んで買うことにしています。

昨日行った地元のコインショップに行きましたが、焦った様子で大人買いをしている人が何人かいて、買い方からして初心者なのだろうと見て取れました。

どこからかドルの終わりが近いと聞いたのか、それとも金価格が高騰するので焦っているのかは分かりませんが、

スタッキング歴がある人ならばあまり手を出さないような商品に手を出していました。

もしかしたらこれからはパニック買いをする人が増えてくるのかも知れませんね。

 

投資の考え方の一つに、キャピタルローテーションと呼ばれるものがあります。

これは何かというと、バブルが弾ける時に資産がハプル資産から異なる資産に移動するという傾向を指したものです。

今は"エブリシィングバブル"とよく言われますが、実はこれは正しくありません。

中央銀行の過剰な金融緩和のせいで不動産や株式などは歴史上類を見ない規模のハプルですが、貴金属に関しては全くバブルではありません。

つまりバブルが崩壊する時に、バブル資産に向かっていた資金が崩壊しない資産へと一気に移動する訳ですが、銀スタッカーたちはその瞬間を待っているわけです。

先回りしてその時が来るのを待ち続けているわけですね。

 

ところで最近、金ではなく銀に注目が集まりつつあります。

今更感がかなりありますが、先週エコノミスト誌が「なぜ銀は新しい金なのか」という記事を出しました。

工業用のニーズが非常に強いことは周知の事実ですが、最大の問題は価格操作を行うために必要な現物のリースがないということです。

金であれば各国政府や金融機関からのリースが可能かもしれませんが、銀に関しては違います。

つまり価格操作がコントロール不能になれば、大暴騰が起こり、それに気づいた投資家や一般人が殺到して拍車をかけることになります。

Why silver is the new gold

 

ゼロヘッジも立て続けに銀に関する記事をリリースしており、市場の混乱のヘッジになることや銀が輝く時が来ようとしていることを指摘しています。

 

シルバーのリースに関してですが、元JPMの貴金属部門の役員だった方が銀についてこのように述べました。

「現在、銀は非常に大きな問題を抱えており、解決策が見えない」としています。

また1週間のリースに10%以上の金利がかかっていることも示唆しており、貸し手がいないことを指摘しています。

PSLVの銀在庫データが年末からアップデートされておらず、リースしているのでは言われています。

PSLVのCEOであるスブロート氏は最近インタービューに答え、銀は$250-500ドルに到達する可能性があり、"スカイロケット"すると話しています。

PSLVで銀を購入するのもハイリスクだと思います。

 

LBMAの金の流出ばかりが注目されていますが、実は銀も大量に流出しています。

イングランド銀行は銀でもデフォルトするのではないかという噂が流れています。

 

下のチャートはNYのオーバーナイトシルバーインデックスですが、現在$380位となっています。

 

現在の金銀比価は88ですが、過去340年間の間で金銀比価が90に到達した期間の割合は0.88%しかありません。

つまり1生に1度の大チャンスではなく、16生に1度しか来ない大チャンスを目撃しているということになります。

そして全世界的な経済システムの大崩壊とそれに続く、キャピタルローテーションが今まさに起ころうとしています。

そしてその主役は銀で、金とBTCはそれに続く思われます。

何が言いたいかというと、「銀は新たな金」どころではなく「銀は金をはるかに超える存在」というのが本当のところです。

 

まだ銀を購入する時間は少しだけ残っています。

クリフハイが述べている通り、この先は通貨を持っていても役に立たなくなるので、時間があるうちに銀に変えるのは賢い行動だと思います。

そしてキャピタルローテーションが起こる時、銀ホルダーは銀にしがみつくのではなく大暴落する不動産に乗り換えていただきたいと思います。

 

昨日の記事でも書きましたが、ウォーレンバフェットが不動産部門すべてを売却する話が進んでいるようです。

アメリカの不動産バブルも突然終わりを迎えることになりそうです。

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