ニュースではアメリカの失業率は7.2%だと報道されています。
これはアメリカ労働局からの発表で、人々の雇用状況というのは、不動産投資に大きな影響を与えます。
投資家としては、本当の失業率を知りたいと思うところなのですが、公式発表とそうでないところの統計ではかなり数字が違います。
ここで問題となるのは、アメリカ労働局はどのような仕方で、失業率を算出しているのかということです。
こちらはこのサイトになりますが、失業率の計算の仕方にはU1からU6まであり、それぞれに数字が異なります。
つまり算の仕方により、含まれる労働人口が異なり、それが結果として異なる数字になるとということになります。
以下は、労働局からのコピペになります。
- U-1, persons unemployed 15 weeks or longer, as a percent of the civilian labor force;
- U-2, job losers and persons who completed temporary jobs, as a percent of the civilian labor force;
- U-3, total unemployed, as a percent of the civilian labor force (this is the definition used for the official unemployment rate);
- U-4, total unemployed plus discouraged workers, as a percent of the civilian labor force plus discouraged workers;
- U-5, total unemployed, plus discouraged workers, plus all other marginally attached workers, as a percent of the civilian labor force plus all marginally attached workers; and
- U-6, total unemployed, plus all marginally attached workers, plus total employed part time for economic reasons, as a percent of the civilian labor force plus all marginally attached workers.
報道で採用される数字はU3ですが、いわゆる成人の正規雇用者の統計のようです。しかし、実際には以前から仕事をしていない人や、パートタイム等の人たちは統計には含まれておらず、すべてが含まれている数字はU6ということのようです。
ということで、U6はより実態に近い数字と言えると思います。
現時点ではありますが、失業率が高いのは、ロサンゼルス郡、ニューヨーク市、ネバダ州、ハワイ州は15%を超えています。
今、二回目のロックダウンが始まりましたし、大統領選の混乱から戒厳令、内戦の可能性もうわさされています。
毎月のように失業者の数も増え続けています。
Another 712,000 Americans filed for unemployment benefits last week
あと、追加の経済支援策も合意に近いようですが、終わったときにどうなるのか、未確定の要素も多くあります。
そして、人口の移動も激しくなっていますので、今後も数字は変わっていくと思います。
ただ、どのようなスタンスで投資をするのかを決めるうえで、失業率の数字は欠かせません。