同じように見えるもので、実態に大きな違いがあるものがあります。
それは詐欺と失敗です。
結果は同じようなものかもしれませんが、中身は全く異なるのです。
簡単に言うと、失敗は合法だが詐欺は違法ということになります。(法律ではなかなか認められない傾向にありますが、、、)
ただ投資する側としては、最初からだますつもりの人にお金を出すのと、精一杯やったにもかかわらず目論見通りにはいかなかったというのでは、天と地ほどに違います。
詐欺からは学ぶものは何もありませんが、失敗からは多くが学べます。
詐欺の大きな特徴は、実体がないことが挙げられます。
例えば、存在しないものを販売する、あるいはお金だけ集めておいて何もしないというのは詐欺の典型です。
前にあったのが、保有していないポルシェを売るからといって友人からお金をだまし取ったことが報道されていました。
つまり騙す方は最初から車を持っていないことを十分認識していたうえで、お金を払わせたので、最初から人をだます意図があったとして、詐欺に認定されたわけです。
それに対し失敗は異なります。
実態があり、利益を出す目標のために働いたとか、不動産のように現物がある場合は、うまくいったかどうかにかかわらず詐欺にはなりません。
運用の実態があるのか、そして権利がどのように確保されるのかの確認は非常に大切です。
特に投資初心者の場合は見分けがつきにくいものですが、よく見られる特徴を少し知っておくだけで鼻が利くようになります。
たいていの投資家は失敗を通じてわかるようになるものですが、よく勉強しておけばロスを減らすことができます。
利回りが異常に高い
運用の実態がよくわからない。(どうやったらそんなに利益が出るのかわからない)→そんなに儲かるなら普通は他人は勧誘しない。
パッケージングだけはきれい。 ( 有名人がやっているとか、大企業や国家の承認があるということを前面に出す。そのほとんどは嘘ですが、、、)
お金の送金先は海外が多く、他人の口座で運用する。
関連会社が複数に及び、しかも国をまたいでいる。
元本保証をうたう。(投資の世界でそんなものはあり得ない)
本当に配当が出ている。(ただのポンジースキームですが、、)
昨日、お会いした方から話を聞き、少し調べてみました。スターリングハウストラストという投資先のようですが、FPが売り込んでいるようですね。
投資家に年間12%の配当を出して、しかもFPも紹介料を受け取るはずなので、運用成績は20%近くないと意味がないはずなのですが、
債権で運用して、そんなに出るわけはありません。
ざっと見る限り、どう見てもポンジー詐欺としか思えない案件ですね。
これから大問題になるような気がします。