数日前のニュースでウォーレン バフェットが金に投資したと大きく報道されました。
バフェット氏は過去に金は何も生み出さないので、株式に投資すると述べて、金への投資をしてきませんでした。
バフェットの金投資への否定的な態度は、一度だけではなく、繰り返し何度も同じ考えを主張していたので、バフェット=アンチゴールドとみなされていました。
Warren Buffett bashes gold, says the 'magical metal was no match for the American mettle' (BRK.B)
しかし、今回バフェットはお気に入りのゴールドマンサックスとJPモルガンを売り、金鉱株を大量に買いました。
つまり何かをしたのかというと、ペーパーマネーを生み出す会社すべてを捨て、本物のお金を生み出す会社に投資をしたということです。
Warren Buffett sheds big stakes in banks and goes for the gold
アナリストの分析によると、バフェット氏がこれまでのお気に入りだった金融株、つまりアメリカ経済の屋台骨とも言える産業を売り払ったということは、アメリカ経済が今後、非常に困難な状況を迎えるとらえていると考えられています。
皮肉なのは、バフェットの父親は議員だったようですが、通貨の金本位制度に戻すことを主張する人で、金に対して親子の対立があったようですが、結局は父親が正しかったということを認めたとも言えそうですね。
いずれにしても、これは今の時代を反映した投資判断といえると思います。
ここのところバフェット氏を含むCIA関係者のほとんど全員がゴールドに走っているので、何かあると思っていた方がよいと思います。
もう銀はほとんど手に入りませんが、金が買えなくなる日も近いのかもしれません。
私は現物も買っていますが、アメリカとカナダ株の金鉱株にも投資するようにしています。