最近、知り合いからの相談があり、思い出したので書こうと思ったことがあります。
この知り合いはアメリカにある土地を担保にして、融資を引けないかという相談でした。
土地が限られている狭い国では、土地には非常にな価値があると思いますが、アメリカの場合、土地の価値というのは認められにくいのです。
もちろん、一等地であれば話は違うと思いますが、田舎の土地であったりすると、融資の担保にはほぼならないと考えて間違いないと思います。
不動産開発で融資を申請しても、開発費用は出るのですが、土地を買う費用は出ないのが普通です。
少し前にワシントンDCの開発に関わりましたが、大都市の地下鉄駅周辺の開発でしたが、土地購入のための融資は断られました。
つまり銀行から見て、土地の価値はゼロということです。
アメリカ不動産における土地の位置づけは、その程度の物だということです。
ちなみにこの方は自分の土地にはほとんど価値がないということを、いまだに理解できていないようです。
日本から比べると非常に安いので、お手軽な投資のように思えますが、通常であればただ土地を買っておいておいたとしても、価値ば上がりません。
確実に利益を上げる方法は、不動産開発を絡める方法しかないと思います。
将来的にこの辺りは価値が上がるかも、といったようなファジーな見通しだとほぼほぼ儲からないと考えて間違いありません。
それも一区画だけ買ったとしても、大して儲かりません。
日本人は土地には価値があるという潜在的な刷り込みがあるので、手を出してしまいがちかもしれませんが、買う前には本当によく調べて買わないと、かなりの長期間の塩漬けという結果になるかもしれませんね。
損切でいいから、手放したいと思っても、買い手すらつかないような状況ということもありうるのです。
経済危機の時に土地を買うのであれば、先々のことまでよく考えておかないといけませんね。