アメリカ不動産情報

オークションで不動産を買うということ

夏の時期には各自治体で不動産のオークションが行われます。

今年のオークションの告知が出始めたところで、自治体によっては今年のオークションを行わないところもあるようです。

これは固定資産税を滞納した人の物件が差し押さえられ、それが一気に売りに出されるわけです。

固定資産税は3-4年滞納すると、差し押さえになります。

中には少しの払い残しがあり、忘れていたためにそのまま差し押さえになってしまう人もいます。

オークションでは不動産業者がまとめて物件を仕入れる場合も多く、良い物件の仕入れのタイミングとなる場合が多いです。

私も時々、オークションで買っています。

今年は分かりませんが、今後数年はたくさん売りに出るのではないかと思います。

 

これは私の意見ですが、金融機関から買うよりも、ややハードルが高いと思います。

地方自治体は売りに出す物件の住所くらいしか開示してくれないのと、売りに出る件数が多いと事前の調査がよくできないのです。

もちろん物件の外観を確認することくらいはできますが、過去の取引のチェックまで行う時間はなかなかないのが普通です。

アメリカでは普通、不動産売買の時に、タイトルサーチと呼ばれる名義の瑕疵の確認を行い、そのうえで仮に後から問題が発覚する場合のために保険をかけるのが普通です。

これは売買に先立って、タイトルカンパニーと呼ばれる会社が調べてくれるのですが、オークションでは代金を支払う前にこの手続きを取ることができないのです。

地方自治体はお金を買い手が全額支払った後に、書類一式をくれるのが普通なので、名義の瑕疵は買った後に発覚するというリスクがあるのです。

ほとんどの場合、名義の瑕疵は放置しておいても問題はなく、そのまま修理して、賃貸に出しておいてあとから修正すればよいのですが、修正をするためには裁判が必要になる場合がほとんどです。

難しい裁判ではないのですが、最低数千ドルの出費になります。

もちろん全部の物件がそうだという訳ではありませんが、私も何度か経験があります。

不動産業者にとっては、そういうリスクも計算に入っているのですが、知らないで買うとあとから驚くことになるかもしれません。

もしかしたら今後、私がオークションで買うことに関する情報提供をすることがあるかもしれませんが、リスクがあることをあらかじめご理解くださいね。

 

オークションですが、差し押さえになる可能性のある家をあらかじめ探しておいて、差し押さえに入る時に真っ先に買う権利を確保するという裏技もあります。

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