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米ドルの凋落

ここのところ英語のニュースではBailout(救済)という言葉が頻繁に出てきます。

航空会社であったり、原油関連会社が政府から救済されています。

アメリカは過去に経済危機が起こる度、大企業やウォール街を救済してきました。

しかし、問題はそのお金はどこから出てくるのかという疑問です。

アメリカの連邦準備制度はものすごい勢いで、米ドルを供給しています。

ある政府関係者は米ドルは実際に印刷しなくても、「デジタル」なので簡単に増やせるといった発言をしていました。

印刷しなくても、ゼロをいくつか足すだけでドルの供給量を増やせるわけです。

アメリカの専門家の中には、大企業を救済するのは、中央銀行だが、最終的に中央銀行を救済するのは誰なのか、という議論をする人がいます。

実際のところ、今回の経済危機ではアメリカ連邦準備制度が破たんするする可能性さえあると考えているようです。

実際に起こるまでは分かりませんが、起こりうる影響としては、株式市場の閉鎖、銀行の閉鎖、治安の悪化、そして戒厳令が出されることになるだろうと予測しています。

米ドルに関しては、信用が大幅に毀損し、メキシコの通貨、ペソのような存在になるかもしれないと警告しています。

結局のところ、アメリカがデフォルトに追い込まれる時に救済するのはIMFしかなく、SDRと呼ばれるシステムを使うことになるだろうというのです。

 

特別引き出し権(SDR)

 

しかし、IMFがアメリカの中央銀行を救済するには、IMF加盟国の投票が必要であり、それが米ドルの基軸通貨としての地位を失うこととのバーターとなると見ているようです。

現時点では、可能性の一つで当たるかどうかはわかりません。ただし世界情勢を見ていると現実味を帯びてきたような気がいたします。

米中戦争でどちらが勝つかで、風向きは大きく変わるかもしれません。

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