アメリカ不動産情報

ランドコントラクトでの不動産売却

今、せっせと不動産を売却しているのですが、年明けに一つ買い付けが入りました。

この買い手はエージェント経由でオファーの内容はランドコントラクトでした。

ランドコントラクトとは、いわゆるオーナーファイナンスの一部で、最初に手付金を支払い、そのあとは毎月の支払いを一定期間行っていただき、満額支払われた時点で、名義を移管するというタイプの不動産取引です。

普通は2-3年程度の支払で、取引は完了します。今回の買い手はかなり長いと払い期間を提案してきたので、私は短くしてほしいとカウンターオファーをしました。

 

この取引はよく金融機関から融資を引けない低属性の人が良く使う方法です。

家を買いたいけれど、銀行からお金を借りられない、そういう時にランドコントラクトで買えないかと申し入れがあるわけです。

こう書くとやばい取引なのではないかと思う方もおられますが、この取引では売り手にもメリットがあります。

例えば、支払期間中は金利の支払も請求できます。あとは固定資産税の支払い、物件の補修や保険も買い手持ちです。

 

最大の懸念としては、契約後に買い手がデフォルトをすることです。

途中で買い手が支払いをやめたとしても、特に心配をする必要はありません。

その場合は、差し押さえをすることができます。つまり買い手を家から追い出すと同時に、契約を無効にします。

それまでに買い手が支払ったお金は返す必要はありませんし、補修代金も返す必要はありません。

キレイになった物件を取り戻した後に、もう一度売りに出せばよいだけなのです。

中にはわざわざデフォルトしそうな人にランドコントラクトで売ろうとする人もいるほどです。

消費者保護のため、差し押さえが認められにくい州もありますので、あらかじめ確認が必要です。

 

アメリカ不動産からのエグジットにはこういう方法もあると覚えておいてくださいね。

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