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50周年に思うこと

ニクソン大統領が金本位制を禁止してから、50年が経ちました。

そもそもというもの、アメリカは中東から原油を大量に購入したかったわけですが、金本位制だと出費が多すぎるので、少しだけ騙そうとしたわけです。

金の裏付けがなければ、勝手にドルを刷りまくり、その金で原油を買えるからです。

その騙しは結局、ずっと続くこととなり、そして今週末でニクソンショックから50周年というわけです。

この日から米ドルは少しずつ死に向かって歩き始め、いよいよ最終局面の最後の場面に来ています。

ニクソン大統領は、後世になって世界を破壊した最悪の犯罪者とみなされると思います。

 

刷りまくるスピードは以前にもまして加速しています。これはアメリカのマネーサプライ。

アメリカよりはましですが、日本も大した違いはありません。

このまま刷り続けても何も起こらないと考える専門家もいますが、歴史を振り返るとどの帝国も例外なくインフレで崩壊しています。

問題は来るか来ないかではなく、いつ来るのかという点だけです。

ゆっくり来るので気づきにくいだけで、終わりはある時突然やってきます。

 

少し前までは、グレートリセットで一時的に乗り切れるかと思いましたが、どうやら準備が間に合わないのではないかと思っています。

リセットはあるかもしれませんが、その前に大混乱になると思っていた方がよさそうです。

そもそもSDRも使用開始前から大規模な金融緩和をしているようなので、すでにこちらも終わりが見えているようです。

 

最近は金融危機のせいもあり、投資を学ぼうという広告をよく見かけます。

しかし、私の意見では今の環境では何を学んでも役に立ちません。ただ養分にされるだけです。

というのは、金融の世界はほとんどすべてが嘘とだましだからです。

投資について学ぶよりも、どうやって銀行や政府が国民を騙すのかを勉強するほうがよっぽど役に立ちます。

そして、今はすべてがバブルなので貴金属以外に良い投資対象はほとんど見つかりません。

貴金属に投資しつつ、あとはリスクを取ってビジネスを始めることだけに集中すべきだと思います。

 

ネット上ではインフレが進む環境で、しかも低金利で借り入れができるので、最大限借り入れを起こして不動産を買うのはいい戦略だという人がいます。

理論的にはそうなのですが、日本ではノンリコースではないので、これから来る急激なデフレ環境では、レバレッジを利かしている投資家は耐え切れないと思います。

少しは利回りが出ているとしても、経済が崩壊する時、それ以上のマイナスが出ると思われるので一気に耐え切れなくなります。

そして、経済を牛耳っている人たちは、ハイパーインフレに後に、ハイパーデフレを起こして資産を奪い取ることを計算に入れていることも知っておくべきです。

アメリカのように法人のノンリコースで借り入れられない限り、ハイリスクだと思います。

一部の人は、崩壊すれば借金はチャラになると言いますが、私はそうは思っていません。

チャラになるのは一部の大企業と大富豪だけで、一般人には適用されないと思います。

 

これまでも言い続けていますが、貴金属、特に銀はこれからの時期、非常に価値が上がると思います。

今はちょうどいい買い時です。私も今週、また追加しました。

もう一つ忘れてはいけないのは、現金を手元に置いておくということです。経済が崩壊したとしても、現金は一定期間は有用です。

銀行預金は引き出せなくなりますが、現金はある程度の期間は、物の売買で使用されます。

貴金属は必要ですが、現金すべてを貴金属に突っ込むことがないようにしていただきたいと思います。

貴金属を持っておらず、お金をすべて銀行預金にしている人は、手元にあるものを売って食いつなぐことを余儀なくされます。

そのため不動産や車といった資産は大幅に価格が下がりますが、食料は価格が大幅に上がると思います。

 

これから来る経済危機では、ほとんどの人が経済的な被害を受けます。

焦点は被害をできるだけ最小限に減らせるかどうかということです。今月の後半はその準備をすべき時です。

巷で言われているように、今年の冬はいろいろな意味で、ダークウインターになります。

今年の冬を生き延びれれば、完全にぶっ壊れた社会システムを再構築しつつ、その中にも良いチャンスが見つけられるのかもしれません。

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