昨日は久しぶりに投資セミナーに参加しました。
私は普段はセミナー等には参加しないのですが、人からお願いされたのと情報収集を兼ねて、参加してみることにしました。
仮想通貨の銀行を設立し、それを実生活で使えるようにするためのサービスを目指した会社に対する投資への勧誘でした。
100人くらいは集まっている感じで、意外と高齢の方が多い印象を受けました。やはり老後の心配のために、投資をしようという人が多いのでしょう。
実は、これは詐欺グループとのつながりが指摘されている団体によるセミナーで、関係者を見に行くのが目的だったのですが、同時に詐欺の場合どのように勧誘するのか、方法も知りたいと思っていました。
内容としては、結局運営会社の説明も全くなく、仮想通貨の市場がどれくらい拡大しているかとか、仮想通貨を手掛けているを他の会社がどれくらい儲かっているかとか、という話がメインで、投資すればどれくらい儲かるかという話と、あと知り合いを紹介した場合のコミッションの話が中心でした。
いわゆるよくある投資の中身はあくまでも構想だけで、MLMで金を集めるという手法に見えました。
運営母体の会社の情報、失敗した時のリスクについては、最後まで全く説明がなく、一言でいうと、「仮想通貨で儲かっている人が多いから、やりましよう」というそれだけの話で、実体の全く見えない話でした。
『うまく行ったら儲かる』という仮定の話で、うまくいく可能性がどれくらいあるのかに関する説明はありませんでした。
しかし、話し方としてはそういうことを微塵も感じさせることがなく、来ている人の半数以上はすでに投資をしているようで、あの感じですと、他の人たちも投資することを真剣に検討しているように見えました。
タラレバの話を真に受けて信じてしまう投資初心者と、それを承知で違法すれすれの集金をする人々。
やる方が悪いのはもちろんですが、やられる方も不用意に投資してしまう、そして投資に関する判断基準も持っていないということに責任はあるように思えます。
今はまだ集金の最中ですが、あと少しすれば、このグループの被害者が大量に出るのではないかと思いました。